グルテンフリーは要検証?
連休中に読んだ中で、もう一つ興味深い本がありました。
著者はアメリカの医者です。
エビデンスに基づき、健康に良い食材を赤・黄・青の信号に分類し、
青信号のものをよく摂取しよう、というのが根本のメッセージです。
発がん性や死亡率、心疾患のリスクといった様々な健康リスクの
観点から良い食べ物を選別しているのですが、
特に目を引いたのが、
非セリアック病でグルテン不耐症の人はほとんどいない
ということです。正確に言うと、
グルテンを抜いたことで調子が良くなることは確かにあるが、
グルテンが原因かは分からない
(食材に使う他の添加物である可能性もある)
ということのようです。
グルテンは腸内で消化できないため
腸を傷つける→腸内環境悪化、不調につながる
というのが元から言われていた理論ですが、
むしろグルテンをとることで腸内の清掃に一役買う、
という結果も出ているそうです。
著者は、ほとんどの人にグルテンフリーは必要ないので、
穀物の摂取を積極的に推奨していますが、
完全に戻せ、とも言っている訳ではありません。
オートミール等のグルテンフリー穀物でも
役割は果たせる、と解釈しました。
自分の場合はグルテンをやめたことで、
皮膚の炎症や乾燥肌などがほぼ完全になくなったので、
また戻ることは考えてませんが(成分検査をするのも大変)、
「グルテンは体に良くない」
という固定観念にとらわれず、絶えず複数の視点から
検証をすることが必要だな、と感じました。