世界記録のラップをどう解釈するか
ベルリンマラソンで世界記録を更新した
キプチョゲ選手のラップは以下です。
前半ハーフを「59:51」という
驚異のペースで通過しています。
しかし、後半は緩やかにペースダウン。
後半は「61:18」と1分以上落ちました。
35‐40キロのラップは、始めよりも
キロ当たり5-6秒ほど落ちています。
やはりポジティブスプリット?
これだけを見ると、
記録を出すには、前半から突っ込む
ポジティブスプリットで行くべきだ!
とも言えそうですが、
その前に注目すべき点があります。
キプチョゲ選手自身は、当初は
「前半は60:40-50で行く予定だった」
ということを明らかにしています。
https://olympics.com/en/news/how-fast-was-eliud-kipchoge-world-record
世界記録を更新する目標だったので
イーブン、またはネガティブスプリットでの
更新を狙っていた、ということでしょう。
更に、
・体が動いたのでペースが速くなった
・筋肉からエネルギーを余計に使ってしまった
(→後半のペースアップができなかった)
ということも言っています。
これでも記録が更新できたのは、
・前半のオーバーペース幅が「大きすぎず」
・後半にも耐えられるだけの身体能力があった
(+沿道の支援エイド、サポート)
からだと思われます。
自分に当てはめて、
上記に沿ったペース配分ができるなら
やってみても良いと思いますが、
余計な力を使う分、
後半失速のリスクは小さくないと思います🙄
個人的には、今回は結果よりも
キプチョゲ選手の考え方から参考にしたいです。