ランナーは自己ベスト更新が全てなのか?②
(前回の続きです)
広く括ってしまえば「目標達成」ということが、
マラソン大会を走ることの全てなのか?
ということですが、自分としては「そうでもない」と思います。
その大会に賭けている、という意気込みは否定しないですが、
いくつか要因を考えてみます。
自分自身、後半に足つりなどのトラブルで失速し、
目標不達となったレースはいくつも経験していますが、
レース中に目標達成ができないとわかった時でも
最後まで力を振り絞ってきました。
理由①市民マラソンに終わりはない
端的に言うと、「この失敗も次の糧になる」という考え方です。
大会は(特段問題がなければ)毎年ありますし、
別の大会で目標達成に挑むこともできます。
自分さえあきらめなければ、続きがあります。
いい時があれば、そうでないこともある。
この差を受け止めることも大事だと思います。
毎回のマラソンは当日のコンディションや気象条件、
ラップごとの体感やトラブルのあった地点とその経過などを
できるだけ詳しく振り返っているのですが、
原因はなにか?
次回以降この失敗を繰り返さないために何ができるか?
を考えるのも、マラソンの醍醐味だと思ってます。
勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし。
松浦静山・肥前国第9代平戸藩主の言葉です。
故・野村監督(ノムさん)の話から知りましたが、
本当に含蓄のある言葉だと思います。
失敗には必ず理由があります。
そこを仮説・検証しつつ修正していくプロセスも
マラソンの一部だと考えています。
「マラソンは知的なスポーツ」と表現する人も居ますが、
まさに的を射た表現だと感じます😄
理由②周囲の頑張りと応援がある
トラブルで失速して不甲斐ない思いをしていると、
周囲に目が行きます。
ランナーの方は同じく苦しそうでも、必死に前へ進んでいます。
ボテボテの走りをしている自分にも、
声援を送ってくれる人が居ます。
プロ野球のような、お金が関係する話ではありませんが、
それでもこういう方々には励まされ、最後まで頑張ろうという気になります。
ちなみに、似たような話として「エイドや景色を楽しむ」
つまりファンランに切り替えるという観点もあると思います。
これも、目標達成が全てではないということに対して
十分「そうではない」と言える材料でしょう。
ただ、これは完全に個人の好き嫌いになってしまいますが、
自分としては「目標から逃げた」感じがするので
考えたことがありません🙄
達成はできなかったけど、それでも・・・!
の方が、自分としては納得できる、そういう価値観の話だと思います。
もちろん、この2つだけではないと思うのですが
他にもあるか、ランナーの方々から意見を聞きつつ考えていきたいです😀