ロンドンマラソンで波乱!!
感染拡大でロンドン二度目のロックダウンが現実味を帯びる中、
ギリギリの状況で開催となりました。
直前になって、注目のベケレ選手が欠場を発表しただけに
この日はキプチョゲ選手の世界記録更新に熱い注目が集まりました。
昨年のロンドンで2分台を出したゲレメウ選手や、
3分台で3位となったワシフン選手など、
他のエリート選手の扱いが…とモヤモヤしましたが、、
周回コースが記録にどのような影響を与えるか、も
もう一つ気になるところでした。
当日は雨、女子のスタート時点で7.5℃(男子は9℃前後)と、
かなり厳しいコンディションだったようです。
女子はコスゲイ選手が圧勝
初めにスタートした女子は、コスゲイ選手が2:18:58で連覇!
2位に3分以上の差をつけています。
プラハのハーフではラインオーバーによる失格でしたが、
大舞台での強さに磨きがかかっていますね。
自身の持つコースベスト更新はなりませんでしたが、
このコンディションを考えれば、強さは際立っています。
一人だけ別次元…本当に強いです😱
男子は大本命・キプチョゲ選手が敗れる波乱
男子の部では大番狂わせ!!!
絶対王者であったキプチョゲ選手が
まさかの失速で8位😱😨😭
これまで10連勝、今回も大本命で応援していただけに衝撃でした。
ライブで見ていましたが、ん?と思ったのがハーフ地点から。
ハーフ通過が62分と、昨年より1分以上遅く
「かなり抑えてるなー」という印象でした。
しかし、一向にペースを上げる気配がありません。
世界記録を出したベルリンでは、ハーフ前から独走していただけに、
どうしたんだろう?と思い始めていたのですが…
ペースメーカーが外れてから、各選手のゆさぶりにも
全く動じていませんが、自身から仕掛ける様子もありません。
38キロ以降に仕掛けられた時、ついていけなくなっていたことで
はっきりと異変を感じました。
After 25 kilometers my ear blocked and it couldn't open anymore. But this is how sport is, we should accept defeat and focus for the winning next time.
Thanks for the support. pic.twitter.com/No1Kcyizco
— Eliud Kipchoge - EGH🇰🇪 (@EliudKipchoge)
日本の記事には本人のコメントが載っていないのですが、
25キロ地点で(寒さで)耳がつまり、
35キロ以降で足が動かなくなった
とありました。
雨で気温が10℃以下、という当日の厳しいコンディションが
関係していると思われますが、言い訳には一切していません。
常々言っていた、
「勝つこともあれば負けることもある」
「これがスポーツ。受け入れなくてはいけない」
というコメントも出しており、
非常に潔く、王者の風格が感じられます。来年の復活を期待してます!
優勝のキタタ選手は、最後はキプチュンバ選手とデッドヒートの末
見事に栄冠を勝ち取りました。
やはり1秒差です。
1秒を削りだすドラマがここでも・・・😮
(追記)このデッドヒートは、ナイキとアディダスの
直接対決でもあったことが分かりました。
1秒差で栄冠を逃したキプチュンバ選手&アディダスは、
次の活躍を期待したいです。
優勝タイムは2時間5分41秒ですが、
やはり周回コースよりもコンディションが
強く影響しているということでしょう。
久しぶりに見ごたえのあるレースで、大いに刺激を受けました。