日本歴代2位。新谷選手のインタビューから3つの学び。
1月のヒューストンマラソンで、
日本歴代2位の記録を出した新谷選手。
今回のインタビュー記事では、
トレーニングだけでなく3日前のケンカまで、
赤裸々に語っています。
読んだ中で、自分には3つの学びがありました。
学び①距離信仰を捨てる
「エリートなら月XXXキロ」
市民ランナーでもよくある、
「月間走行距離信仰」を疑い、
コーチと二人三脚で、
距離に縛られない練習メニューを
組み立ててきました。
練習では最長32キロまで、
レースペース走は16キロまで、
というのは、エリート選手としては
少ないように感じます。
それでも結果は出ています。
・速くなるには1000m×5本のインターバル
・持久力をつけるには30キロ走
・サブ4なら月間150~200キロ
など、市民ランナー界隈でも
「定説」となっているものはありますが、
大切なことは、
「今自分に必要なことは何か」
を、自分の頭で考え、試行錯誤していくことです。
「定説」が自分にも当てはまるとは限りません。
学び②序盤の貯金、後半の借金
新谷選手は、
前半5~15キロで予定より5-10秒速くなり
足を使ったことが後半に響いた
ということを話しています。
これは、多くのランナーが肝に銘じるべき
至言だと思います。
前半区間は、体も温まりスタミナもあるので
「気持ちよく走れてしまう」ことが多く、
そのオーバーペースが後半の失速になる
ということは、自分も含め多くの方が
一度は経験したことがあるのではないかと。
マラソンは最後に笑えれば良いのです。
そこだけ速くても意味がありません。
学び③結果をよく分析し、次を見る
新谷選手はゴールして悔し涙を流しますが、
当日と、これまでの振り返りをして
課題が明確になったことで、
驚くほど早く、切り替えができています。
既に走る前から「次」(ベルリン)を
予定していたのかもしれませんが、
結果を受け止め、冷静に振り返り
次につなげる姿勢の大切さを感じます。