下り坂マラソンに潜むリスクを考察
世界には、下りっぱなしのマラソン
というものがあります。
自分が知っている範囲だと、
1.Revelシリーズ(様々な地域で開催)
2.World's fastest marathon
3.Mountains 2 beach marathon
4.Mesa marathon
などです。(3.4は一部上りあり)
これらの大会は、
「ベストを狙える」
「景色が美しい」
「公認(ボストン申請可能)」
などの理由で人気があり、
自分も検討したことがあるのですが、
それなりにリスクもあることが分かったので、
ここで記事にしたいと思います。
リスク①高山病
42キロを下り続けるので、
スタート地点は相応の高地です。
例えば、RevelシリーズのMt.Charleston(ラスベガス)
は、スタート地点が7633フィートあります。
約2326m、富士山の5合目とほぼ同じです。
富士山は車でも行けてしまう高さなので、
軽く考えられがちですが、
この高さは、高山病のリスクがあります。
普段から高地に居ない人がいきなり挑むには、
非常にリスクが高いです。
リスク②不慣れなスケジュール
Mt.Charlestonのスタート時刻は朝6時。
ただでさえ早い上に、
移動や高地順応の時間が必要なので
朝3時頃から移動を開始しないといけません。
(※こうした大会は、だいたいパッケージで
バスなどが付いたプランがあります)
睡眠時間を確保し、この早朝、標高から
走り出せるのか?
入念な準備が必要です。
リスク③足への負荷
平地を走る際は、体重の3倍ほど
足に負荷がかかると言われていますが、
下り坂になると、その負荷は5倍とも言われます。
ただでさえ長い距離を走るのに、
普段以上の負荷をかけて足が耐えられるのか?
日ごろからの坂トレーニングが
ものを言いそうです。
おまけとして
これらのコースには沿道の声援がほぼ無いです。
ドライブするようなコースなので、
民家はほぼありません。
エイドや、市街地に出た時くらいと思われます。
少なくとも、「声援を期待してはいけない」と言えます。
自分の走りに集中することが大事ですが、
沿道の声援を楽しみに走る方には
向かないコースと言えます。
他にもあるかもしれませんが、
こうしたコースこそ、「楽」では決してなく、
いっそう計画・準備が大切だと感じました。