10キロの世界記録保持者である
キプルト選手のドーピングが発表されました。

「生体パスポートに基づく違反」とのことですが、
事実とすれば、非常に残念です。

ドーピングへの見解二選

私のドーピングに対する立場は、
基本的にこの2つで説明できます。

1つ目は、『こち亀』の両さんです。

真っ当に勝負している人が普通で「すごい」です。

そこから道を外した人が、
本来別の人が得るべきであった
歓喜の瞬間、賞金、その後の人生を全て奪うのは、
許されるべきではない、という立場です。

そのため、してしまった後の復帰（や勝利）も、
評価はしません。

その理由の2つ目は、ドーピングによる影響は
今もなお研究段階であるということです。

ドーピングで強化された筋肉は、
たとえその後にドーピングを止めても
元の状態を「記憶」しているので、
その強い状態に戻ることができる

という研究発表もあります。

「一度道を踏み外した人に更生の道を」

という話は大事だと思うのですが、

スポーツに限れば別物とすべき、と思います。

ドーピングは問題の端緒でしかなく、
根底には居住国の貧困、国威発揚の道具、
マネービジネスと化した五輪etc、
本質的な問題があるので、

解決には向き合うべき課題があるのですが、
同時に、根絶への努力も絶やさず続けて欲しいと思います。