米国女子陸上界の「美しい」ライバル関係
23年のロンドンマラソンに出場する、
米国のダマト選手が、Instagramdで
同じく出場するシッソン選手に
「一緒にロンドンへ行こう!」
と、エールを送り、
シッソン選手がそれに応えています。
※多くの大会を共に走る、
豪州のステンソン選手(jess_tren)も
「いいね!」を押しています。
この両名は、新旧の米国女子マラソン
記録保持者で、タイトルや代表の枠等
数々を競う「ライバル」でもあるのですが、
(所属スポンサーも違います)
お互いを認め合い、切磋琢磨しつつ
共に高みを目指すその姿は、
シンプルに「美しい」と思います👏👏
アメリカではよくある光景。
良い結果を出した「好敵手」を賞賛する。
現役選手同士でこのようなやり取りは、
アメリカだと良く見る光景です。
ヒューストンのハーフで、
シッソン選手が再度記録を更新した時も、
ダマト選手は賞賛しています。
日本では・・・?
翻って日本を見ると、
現役選手同士でそうしたやり取りを
目にすることは、ほとんどないと思います。
今回、新谷選手が日本2位の好記録を出しても
そうした声は記事にもなっていません。
同窓生や同じ所属先、縁故など
特別な関係があれば存在するかもしれませんが、
「ライバルは倒すもの」
「敵に塩を送るのは弱腰」
「相手が結果を残すのは悔しい」
といった、よりバチバチの関係が
多いように思います。
勝負の世界は厳しいですし、
悔しさは成長の糧になるものなので、
こうした思いは大事ではありますが、
一方で、勝負の世界に居るということは
自分が勝つことも、負けることもある
という事実を受け入れることが必要です。
負けた時は、相手の努力を素直に称える
ということも、人として大切です。
私は、これはスポーツマンシップの
根幹にあるものと考えていますが、
「互いを認め合う」空気が、
もっと一般的になって欲しいなと思います。